2009年8月24日月曜日

林業と経済学

あるブログで「マーケティングミックス」という単語を見た。


マーケティングミックス - Wikipedia
う~む。概念的で難しい。


マーケティング手法の一覧 - Wikipedia
・・・多すぎ!。



大学で経済学を勉強したからといって起業できるとは限らないように、マーケティングの手法を勉強すれば国産材が売れるようになるとは思わない。
しかし、最低限は知っておく必要がある。



今どきの農林水産系の高校や大学で、どの程度の経済学を教えているのだろうか?
共通科目でざっと流すだけで、林業に当てはめて考える事までやっていないような気がします。
林学から森林科学に名前を変える流れがあったが、中身はどう変わったのだろうか。


森林生態系の視点も大事だが、林業という生業(なりわい)は経済という土台に乗っている。
木材という換金できる産物を取り扱っている以上、経済やマーケティングについても学ぶ必要があるのではないだろうか。



長伐期施業という考え方がある一方、市場では太すぎる材は売れないという現実もある。
40年から100年以上という林業の長期的視点に比べ、経済の動きは早い。


市場に偏った政策では、拡大造林という失敗がある。
今の時代にそれはありえないし、森林計画と販売を切り離して考えれば、同じ轍は踏まないはず。


「日本の林業はドイツに比べて10年遅れている」などと書く人もいるが、海外では林業経済学をどのように教えているのか知りたいです。



国産材や林業を盛り上げるためには、何をしたらいいのだろうか。
林業白書に書かれている方向で進めばよいのか?
林野庁に楯突くつもりは無いしそこまでの経験も無いが、何十年もやってきた結果がこの現状。


20年前にアレをやっておけばという反省や、既存の林業や製材業に染まっていない新しい視点からの提案など、ディスカッションできる場が欲しい。



0 件のコメント: