2010年2月10日水曜日

搬出路の記録

現在搬出中の物件と、昨年秋に搬出済物件の搬出路を、GPSを持って歩いてきました。


カシミール3Dで軌跡を測定すると、距離9.1km、累計高低差1400mでした。
搬出中の場所は長靴、済みの場所はスノーシューで歩きましたが、結構稼いだと思います。
収穫量や作業期間を気にしないで歩くだけの仕事は、頭を使わなくてシンプルなのですっきりします。


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2回目以降の間伐を考えると、保安林の搬出路図面やGPSの軌跡データ、除地の区域などの記録を森林事務所に残すべきではないでしょうか。
跡地検査の台帳か収穫実行簿の台帳に綴っておけば、そう難しくないと思います。


現地を歩き、空中写真を見れば前回の搬出路が分かるかも知れませんが、地形が平坦であったり笹の成長が早かったりすれば分かりにくくなります。
10年15年前の記録があれば後任者の仕事が楽になると思うのですが、どうでしょうか。


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今年度の収穫調査は、直営・委託合わせて154ha、1万3千m3でした。


委託調査では搬出路が設定されていないケースが多いです。
計算してみましたが、搬出路を付けなくてはいけない面積が88haありました。
搬出路と土場の設定、支障木調査に何日かかるのやら。


今後5年間の伐採予定箇所の搬出を考えて踏査するのは、相当時間がかかります。
調査命令が出てから歩けば良いのかもしれませんが、林道・作業道から遠い箇所や、行ってみたら木が生えてなかったりなどは実際に歩かないと分かりません。


将来を見据えて管内の森林施業を考えるのが森林官の仕事ですし、暇があるのならそういった視点で山に行くべきだと思っています。


「どうやって搬出するのか」を考えるのは、ある意味森林官のメインの仕事とも言えるのではないでしょうか。


地図上で考え、実際に歩いて考えた情報をどうやって後任者に伝えるか。
これもまた難しい。



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