2009年7月15日水曜日

チェーンソーを使いたい

管内にあまり手入れがされていない林道、作業道があります。
軽自動車のジムニーは通れる。
一般乗用車もかろうじて通れるが、ダンプや木材搬出のトレーラーはは入れない。


林道の幅はあるのだが、手入れが十分ではなかったため、法面に木が生え、ダンプだと木があたるようになってしまっている。
木の太さは2~10cmが多い。
細いうちに森林官がこまめに伐っていたり、何年かに一回刈払い機などで伐採しておけばよかったのだが、既に手遅れの感がある。


自分が管理している林道・作業道の延長は約100km。
ダンプが通れない道が約20km。
林道10mに伐りたい木が1本あるなら、1万本も切らなくてはいけない。
実際にはもっと多い場所もあるので、手鋸と鉈で作業すると、気が遠くなる量。


チェーンソーと刈払い機を、職員でも使えるようにして欲しい。
都道府県の林業職の人に聞いたところ、県職員でもチェーンソーを使えるらしい。
常用しているわけではなく、林道の倒木処理に使う程度の話だったが、使えるのがうらやましい。


基幹作業職員がいた時代なら、林道維持もある程度のレベルだったと思うが、一般競争入札が基本になったので請負事業体も現場を知らずに不慣れな場合もあるし、森林官の監督レベルや方針も様々。
作業道は事業が始まる時に開ければよいと思う森林官もいれば、常に車が通れるレベルにしておくと思う人もいる。
自分としては、人工林に通じる林道ならダンプが通れるレベル、育成天然林への作業道ならジムニーは通れるレベルにしておきたい。


機械を使うには安全衛生の研修を受ける必要があるし、機械以外の道具や消耗品も必要。
職員の災害が起こる可能性もある。
しかし、使えないより使える方がメリットが多いと思う。


チェーンソーと刈払い機について知っておけば、請負事業体への安全指導もより有効なものになるのではないだろうか。
聞いた話では、混合ガソリンを知らない職員もいるらしい。
2ストロークエンジンに触れる機会が少ないとは思うが、林野庁の職員としてそれでいいのか。



余談だが、根太とか垂木といった建築用語を知らない職員もいるらしい。
林業を職業としているのなら、木材の使われ方として、住宅の事もある程度知っておきたい。



0 件のコメント: