2009年7月14日火曜日

林業再生/今こそ路網整備のとき

http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/news1/article.php?storyid=964


政府は2009年度補正予算で森林整備加速化・林業再生事業(基金)1238億円を措置し、この中で路網を整備する。
林野庁の調査によると、伐採や手入れなど施業が行われた森林は、車道からの距離が200メートル以下だった。十分な手入れや抜き切りした木材を売るには路網が必要だ。


民有林の整備状況(同庁、07年末)は、林道が8万8000キロ、作業道が9万8000キロだ。しかし、1ヘクタール当たり密度で外国と比較するとがっかりするほど少ない。


日本の17メートルに対し、オーストリアは87メートル、ドイツは118メートルで、抜き切りして木材を出荷しているという。必要性があり諸外国では実現しているのに、政府として支援を怠ってきたといえる。


同補正予算で補助する1メートル当たり交付額は、都道府県ごとに設定するが、平均は、林道並みの「中核作業道」が5万円、トラックが走れる「基幹作業道」が1万4000円、「作業路」が2000円となっている。


事業の実施主体は市町村、森林組合、施業受託者などとしている。併せて、間伐(1ヘクタール25万円)、森林境界の明確化(同4万5000円)、侵入竹の伐採(1年目同30万円)も盛り込んだ。


これらは定額助成なので同庁は「工夫次第で所有者の費用負担なしに実行できる」としている。総事業費のうち250億円程度を路網に充てたいとしており、全体で3000キロ弱整備できると見積もっている。


都道府県に基金を積んで11年度まで継続するが、経済対策で緊急的に措置された事業なので3年間限りになる。早急に取り組みたい。



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