ヤマビル:里山荒れたら急増 ふもとで吸血被害、29府県報告
http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2007/08/20070818dde041040038000c.html
神奈川県の丹沢山地では、東丹沢の限られた山奥にしかいなかったが、00年ごろから数年で周辺の6市町村に広がった。
登山途中に吸血されて引き返すハイカーや、水田や畑の草取りのたびに吸血されて耕作を放棄する農家が出ている。
ペットを介し、民家の中にも入り込んでいる。県などは今月5日、相模原市津久井町で里山の草刈りと薬剤散布を始めた。
被害拡大の背景には、林業の不振やシカの増え過ぎで森林荒廃が深刻化したことがある。
集落周辺の里山も、過疎化などで手入れされなくなって草が伸び荒れ放題で、ヤマビルが好むじめじめした環境が増えている。
同研究会が05年、同県秦野市の荒れた里山で落ち葉かきをしたところ、06年にはヤマビルの数が約3分の1に激減した。
谷重和代表は「薬剤散布だけでは不十分。増えすぎたシカの管理、荒れた森林や里山の保全を同時に行わなければならない」と話している。
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